発症から診断まで:認知症が疑われるとき

1. 家族が認知症の可能性を受け入れられない?

尊敬してきた両親や配偶者が認知症であるかもしれないということを受け入れるのは時間がかかるでしょう。

認知症といっても出来る部分がありますので、そこを見つけるところから始めて、認知症という病気に対する偏見や知識不足によるもので、正しい知識を身につけることがなにより大切です。

2. 一人暮らしのお年寄りの場合は、認知症をどう判断するのか?

認知症は早期発見、早期治療が基本です。物忘れがひどくなった、場所が分からなくなった等、普段と明らかに違う言動があった場合は専門医に相談をすることをお勧めします。

最近は「物忘れ外来」もありますので、病院に抵抗感のある方はご家族など近しい方がお連れするのが良いでしょう。

3. 認知症の初期に家族がどう対応すればいいのですか?

最初は「どこか変じゃない?」というところから始まりますが、認知症ということがわかっているのであれば、叱責したり、間違いを正したりすると、本人は屈辱感を持ったり、家族に対する敵意を抱かせることにもなりかねません。

ありのままの姿を受け止めてあげること、手に負えないときは専門家に相談することが大切です。

4. どんな症状が現れたら認知症の疑いがあるのか?

一般的な症状は、「同じことを何度も言ったり聞いたりする」「以前興味があったことに関心が失われる」「物忘れが目立つ」「家に帰れなくなる」ことなどです。

加齢に伴って誰にでも現れるこのような症状は認知症かどうか区別がつきにくいものですが、疑われる症状がいくつもあり、次第に頻繁に現れるようになった場合認知症が疑われます。

5. 認知症の初期症状とはどんなものですか?

家族が気づきやすい認知症の初期症状は、「同じことを何度も言ったり聞いたりする」「置き忘れやしまい忘れが目立つ」「物の名前が出てこなくなった」「以前あった興味やに関心が失われた」「怒りっぽくなった」等です。

6. 家庭で行える早期発見法はありますか?

家を出たら帰れなくなる、約束の時間を何回も聞いてくる、整理整頓が雑になる、物を盗られたなどの様子に気づかれたら、専門の医療機関に行きましょう。

7. 長谷川式検査法とは?

自分の年齢は?今日は何年何月何日何曜日?自分のいる場所(家・病院)は?「100-7」は?といった質問に答えられるかをチェックする簡単な検査で、認知症の疑いがあるか診断できる検査法のひとつです。

8. 認知症と間違いやすい状態とは?

物忘れの著しい高齢者がすべて認知症とは限らず、意識障害やうつ状態の場合もあります。

ほかに、意識障害をきたす原因には、感染症・糖尿病・アルコール中毒・脱水・甲状腺機能低下症・慢性低肺機能による低酸素血症・慢性心不全・肝硬変等もあります。

9. 認知症と物忘れとの見分け方とは?

健常な物忘れは体験したことや出来事の一部分を忘れるだけですが、認知症の場合は体験したこと自体を忘れたり判断力の低下や知的機能の障害等生じ日常生活に支障がある状態をいいます。

例えば 昨日の食事の内容を忘れたのは物忘れで、今食事したことを忘れるのが認知症です。

10. 認知症と意識障害との違いは?

認知症は、記銘力低下によるものです。意識障害は傾眠傾向が強くなる事です。

原因として、脳の器質性変化、脱水、発熱、不眠、腎障害や肝障害などの内臓疾患、薬による副作用など、認知症以外でも意識障害は起こります。意識障害=認知症と判断せず、病院で診断を受けましょう。

11. うつ病と認知症との違いは?

うつ病と認知症は最も間違いられやすい疾患です。

うつ病による仮性認知症は記憶が保たれ、抗うつ薬で改善できるものです。脳血管性認知症との識別は脳卒中の既往症の有無や麻痺の有無で比較的簡単に行えます。うつ病は、気力の低下、抑うつ気分が強く不安・焦燥が目立ちます。認知症は、記憶力低下です。

12. 突然ぼける場合はどんなことが考えられるか?

急に様子が変わったり、発作性の意識障害でてんかん発作や一過性脳虚血発作によるものです。

13. 急にぼけた場合はどんなことが考えられるか?

数時間でぼけが見られるのは、せん妄状態で、アルコール関連障害や脳血管性障害の可能性がありまず。

14. 数日から数週間でぼける場合はどんなことが考えられるか?

脳血管性認知症、脳腫瘍などの可能性が高いので、医療にかかりましょう。

15. 数週間から数ヶ月間でぼける場合はどんなことが考えられるか?

ゆっくりぼける場合認知症であることが多いですが、うつ病の可能性もあります。

16. 数年かけてぼける場合どんなことが考えられるか?

アルツハイマー型認知症や加齢による性格変化であることが多いです。


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