まだら認知症

まだら認知症とは、脳血管性認知症の一つで、脳血管の障害の部位に応じて機能が低下する認知症です。ここではまだら認知症の症状や原因、改善策、対応についてご紹介します。

この記事の目次
  1. まだら認知症とは
  2. まだら認知症の症状
  3. まだら認知症への対応
  4. まだら認知症の予防

まだら認知症とは

まだら認知症とは、脳血管性認知症の一つです。脳血管の障害の部位に応じて機能が低下します。そのため、認知症とは気づかず、「調子が悪いのかな?」と感じてしまう人もいます。CTやMRIなどの画像診断を受けて、脳血管の梗塞部位がみつかり、「まだら認知症」と診断される場合があります。

脳血管性認知症についてはこちら

まだら認知症の症状

まだら認知症の特徴として言われているのが、「記銘力の低下が目立つのに、判断力や専門知識はしっかりしている状態」です。アルツハイマー型認知症の場合、記銘力の低下、判断力や理解力も低下します。しかし、まだら認知症は、もの忘れの程度もアルツハイマー型認知症よりも軽く、忘れたことへの自覚があります。

       
症状 まだら認知症の場合
記銘力(ものを覚える能力) 低下。忘れたことへの自覚がある。
遂行能力(ものごとを成し遂げる能力) 低下
判断力・理解力 正常
専門知識 正常
人格 保たれる

また、身体的な症状として、頭痛やめまい、耳鳴り、手足のしびれ、つまずきやすい、言葉が出にくい、ろれつが回らない、食べものや飲み物が飲み込みにくい、やる気が出ない、感情のコントロールがしにくいなどの症状がみられる場合があります。

まだら認知症への対応

脳の障害の部位によって症状が出現するため、症状の出かたや程度が人によって異なる場合があります。また、症状も日によって程度が異なるため、程度が軽くなると「あれは、疲れたんだろう」「ちょっと寝不足だったから…」「風邪気味だったかな?」と気にしなくなる人もいます。その分、認知症とは思わずに、受診のタイミングが遅れたり、気づかないうちに症状が進行する場合もあります。

「最近、何となくおかしい」「疲れているのかな?」と感じたら、かかりつけ医に受診をしましょう。

まだら認知症の予防

まだら認知症は脳血管性認知症の一つと説明しました。そのため、脳血管性認知症の予防方法と同じく、高血圧や糖尿病、動脈硬化の予防が重要です。高血圧や糖尿病により血管がダメージを受けて、硬くしなやかさがなくなります。その結果、血管が詰まりやすい、出血しやすくなります。また、喫煙や過度の飲酒も影響する要因の一つです。

その他、注意したいのが脱水です。脱水と言うと、夏の暑い季節に起こりやすいと思われるかもしれません。しかし、人間の体は常に皮膚から汗として、呼吸によって体の水分を外に排泄しています。このことを不感蒸泄と言います。特に、高齢者の場合、のどが渇きにくくなる、トイレに行くのが億劫になる、などの理由から水分を摂ることを控えてしまう場合があります。体の水分が足りなくなると、血液の粘度が高まり、脳血管障害を起こしやすくなります。脱水の予防を行うには、一度に水分を摂るのではなく、こまめに水分を摂ることが効果的と言われています。

予防方法として、1回30分程度の有酸素運動を週3回程度行う、血圧測定や体重測定を習慣にする、食生活の見直しを行う、こまめに水分摂取を心がける、年に1回は健康診断を受ける…など、日々の生活でできることから始めてみましょう。


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